Archive for 2008年7月

Published by Yoshimi on 2008.07.30

Hello NEW What-a-heavenly-day!

サーバー移転し、ブログの中身も新しくしました。

ですので、まだ中身は少ししかありません。

これから徐々にページを追加していきます。

これまでのアーカイブはこちらにあります。

What a heavenly day Archive

Published by Yoshimi on 2008.07.02

スンドゥブサイトがなくなった理由

先日、「私設スンドゥブ普及委員会」のwebサイトをつぶした、というお知らせをした。
その主な理由はサイトの維持管理ができないことだったのだが、実はもう一つ、大事な裏の理由があったのだ。

うちのいとこNが、ある週末神戸に遊びに来た。
じゃあ折角だからおいしいもんでも食べようよ、ということで、お昼に中華街の別館牡丹園というレストランに連れて行った。
ここは中華街では有名店の一つで、昔から通っている大好きな店。値段はそれなりに高いけど、どれも納得させられる味だ。豚肉ミンチのレタス包みとか、ミル貝の冷製とかは特にお勧め。

Nはおいしいおいしいと言って喜んで食べてくれた。
だが中華を食べているのに、話がなぜかスンドゥブのことに行ってしまう。
というのも、Nは以前私たちがアメリカに住んでいるときに妹のTとともに遊びに来て、「あまりにもよしみちゃんがおいしいおいしいというからどんなものか食べてみたい」というもんだからスンドゥブを食べさせたところ一瞬で魅了されてしまった人物なのだ。それ以来あの味が忘れられず、関東でいろいろ食べに行ったり自分で作ってみたりしたが満足できなかったらしい。そしたら姉妹2人してわざわざスンドゥブの本場・ロスまで出かけていって食べたというから恐れ入る。

Nは「もう、あの味がなかなかないのよ~」と不満げだった。「東京のいろんなところに食べに行ったけど、ぜんぜん違うの。おまけにチーズスンドゥブとかトマトスンドゥブとか訳のわからないメニューまであって、もうそこまできたらスンドゥブじゃないよね」
・・・確かに。私も、そんなメニューを見たら素通りしてしまうだろう。食べてみたいとも思わない。
Nと同じように、「関東になかなかおいしいスンドゥブやがない」という情報は、アメリカのスンドゥブの味を知っている知人の何人かからいただいていたので、私もわざわざ探そうとか食べに行ってみようとかは思わなかった(去年はそんな元気がそもそもなかったのもあるが・・・)

「そっかー、そんなにスンドゥブに飢えてんのかぁ。そういえば、大阪に結構おいしいスンドゥブやがあるよ。今晩連れて行ったろか?」と、私は言った。
実はその店には1ヶ月ほど前に、私の母と子ども達とで偵察に行っていた。しかし、私以上にスンドゥブにうるさい夫はまだ行ったことがなく、そのときのお持ち帰りでしか食べたことがなかった。私は基本的に、スンドゥブ店を吟味するときは夫と一緒に吟味しないと公平な判断ができないと思っているので、その機会をうかがっていたのだ。だから夫同様にスンドゥブ中毒のNと一緒にスンドゥブやに行くのは、好都合だった。
こうしてその夜、私達はNを連れて、大阪にある「OKKII(オッキー)福島店」に向かった。

このOKKII、関西のスンドゥブ好きの間では知る人ぞ知る名店だ。LAスンドゥブに惚れたオーナーが、トーランス市にあるCho Dang Soon Tofuに弟子入りして習得したというだけあって、LAスンドゥブならではの味、そしてスタイルが楽しめる。つまり、私達が慣れ親しんだ「あの味」が食べられる、と既に帰国していた何人もの人から情報をいただいていた。大人気のお店で、週末になると店の外に長蛇の列ができるとのこと。
しかしながら、本店と2号店は、豊中と箕面というアクセスがちょっと難しい場所にあったため、私達は帰国後なかなかそこまで行く機会がなかった。それが、大阪の福島に3号店がオープンしたということを知ったのが、今年の3月頃だった。オープン自体は一昨年の夏だったらしい。福島は昔からよく行く場所であったし、JR大阪駅から2駅先下車、徒歩5分とアクセスも簡単だ。あぁもっと早く知っていれば!!と悔やんだ。それで遅ればせながら、ようやくこの夏にOKKIIに行くことができた。

さて。
期待に胸膨らませて行ったOKKII、3人の評価は◎!だった。
ここで書き出すともう止まらなくなるので、箇条書きで簡単に書かせていただく。

・メニューは牛肉、豚肉、キムチ、きのこ、牡蠣、海鮮など、LAスタイルをきちんと守っている。ホルモン、鶏こく(国産もも肉・骨付手羽元)や牛とろとろ(和牛すじ肉・すね肉)などのオリジナルメニューもあり。しかし何といっても、ミックス(牛肉+海鮮)メニューがあるのが一番のポイント!!我が家ではミックススンドゥブが一番おいしいと家族会議で決まっており(笑)よっぽどのことがないと、ミックスしか食べない。(注:ミックススンドゥブはディナーのみのメニュー)

・突き出しとして出てくるおかずは、ランチの場合4種類、ディナーの場合6種類。もやしのナムル、白菜キムチ、きゅうりの辛味ナムルなど、スンドゥブにぴったりの品が並び、どれも美味だった。そしてこれらはおかわり自由!きちんとLAスタイルが守られている。

・一人前のスンドゥブの分量はちょうどよい。豆腐のクリーミーさ、数種の野菜の甘みもきちんと出ていて、まさにアメリカで食べた、「あの味!」だった。

・辛さは0辛(ノースパイシー)から大辛まで選べる。夫によると、大辛はそれほど辛くないらしい。
なお力説しておくと、OKKIIのノースパイシーはきちんとおいしかった。
ノースパイシーでスンドゥブを出せる店はまず少ない。それは基本のスンドゥブの味がしっかりないと、ノースパイシーはとても食べられたものではないからだ。つまりそれだけ、巷のスンドゥブやのスンドゥブは、辛さでごまかしているかということが分かる。そして、ノースパイシーがおいしいところなら、辛いスンドゥブは豆腐や野菜のうまみ・甘さに唐辛子の辛さや風味が複雑に絡み合って、確実に数段おいしいのだ。

・石釜のご飯は一人一釜方式。おいしく、上手に炊けていた。また、ご飯をお椀によそった後に、あたたかいコーン茶を注いでくれるサービスもちゃんとあるのが嬉しい。

・焼き肉も、骨付き肉に甘辛いたれをかけて焼き、鉄板に載って出てくるLAスタイル。

・内装はシックで、都会でカップルでいただく高級アジアン料理、のような雰囲気。
(「こんなにきれいなところでスンドゥブを食べるとスンドゥブでないような気がする」とは夫談)
しかし子連れでも十分大丈夫。子供用のいすがあるかどうかは未確認だが、ベンチ式のシートがあるので、6ヶ月のうちの赤ちゃんも食べている間はご機嫌だった。
また店員さんも気配りが素晴らしく気持ちがよい(こんなに気配りされるとスンドゥブを食べているような気がしない、のは私の個人的な感想 (笑) )。

・以上の内容で、ミックススンドゥブは1780円(ディナー時)。これは、アメリカのスンドゥブ店の相場を考えると倍近くするが、日本でこの味、内容でこの価格は十分リーズナブルと言える。

私達はおいしいスンドゥブをおなかいっぱい食べて、心から満たされた。ほんとに久々だった。
またNもかなり満足してくれて、「また来る!」と言っていた。もうスンドゥブを食べにわざわざLAまで行く必要はなくなるだろうな。
そして私は夫に言った。「この前スンドゥブサイトをつぶしたのはな、このお店が見つかったからやねん」

私がもともとあのサイトを立ち上げたのは、「おいしいスンドゥブやさんを日本で探したい」という思いだった。冗談半分でも、日本に帰ったら自分達があの味を食べたくなるだろうから、スンドゥブやをやろうかなんて夫と話していたくらい、私達はアメリカでスンドゥブにはまり、スンドゥブに助けられた。だから日本に帰っても恋しくなくならないように、リサーチし、情報提供してもらえる場を作りたかったというのが本音だった。

そして、アメリカや韓国、日本全国のスンドゥブに関するサイトをインターネットで調べて公開したものの、その反応は思ったほどではなかった。スンドゥブという食べ物がそこまでメジャーになりきれなかったこともあるかもしれないが、それ以上に私が気になったのが、訪問者それぞれの味の基準が違うということだった。私はフィラデルフィアやNJのスンドゥブやの味が基準となっているが、そのほかの人はそうではない。日本は日本で違ったし、私は韓国のスンドゥブは食べたことはないが、おそらく韓国は韓国で、また違った味なのだろうと思う。結果「これがおいしいスンドゥブ」というポイントが、人それぞれ、場所それぞれでずれてしまう。そこがなんとも歯がゆかった。以前大阪にできたスンドゥブ専門店(ここもLAスンドゥブを再現したいと開店されたらしい)の老舗にも行ってみたが、微妙なところで私の求める味ではなかった。それは本当に、ものすごく微妙なところなのだ。しかしそこをweb上でうまく言葉で表現し、共有することは、難しい。

そして私は、自分が無理なく行ける場所にあり、まさにあの味が食べられるところを見つけた。
自分勝手と思われるかもしれないが、まさに私の求めるものが見つかった以上、無理してスンドゥブサイトで情報を提供したり、共有する必要はないなぁ、と思った。もしまたスンドゥブについて書きたくなったら、このブログで書くなり、もっとシンプルなサイトにして、OKKIIさんを紹介すればいい、そう思った。

・・・ということで、OKKIIさんは文句なしに、おいしいスンドゥブやです。
自信を持っておすすめします。
もしスンドゥブがお好きな方がいらしたら、それを食べるために大阪に来る価値も、たぶんあると思います。
ぜひ、食べてみてください。

OKKII 福島店
住所 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-22-18
(JR環状線福島駅下車徒歩5分、阪神本線福島駅下車徒歩5分)
TEL 06-6344-0119
ランチタイム 平日11:30-15:30(ラストオーダー14:45)
ディナータイム 18:00-24:00(ラストオーダー23:15)
定休日 月曜日
http://www.okkii.com
ぐるなび:OKKII福島店