Archive for 2007年3月

Published by Yoshimi on 2007.03.01

気ままにおでかけ/ニュージャージーでウェスタン

ニュージャージーでウェスタン Cowtown Rodeo

いやーーーっ、ついにやりました!初のNJ生活情報誌「Helloニュージャージー Living in New Jersey 引越したその日からすぐ使える生活情報ガイド」が1月末に発刊されました。たんぽぽとMercer Co-opがこれまでに蓄積してきた情報がぎーっしり詰まっています。これまで「おでかけ」で紹介してきたところもたくさん掲載されてますよ。ぜひ皆さん、手にとってご覧下さいませ。

さて、ニュージャージーは小さな州ですが、「えぇっ!?」と驚くものがたくさんある州なんです。たとえば歴史ではフォートリーが映画の都ハリウッドができる前の「映画村」だったり、英雄飛行士リンドバーグの子どもが誘拐殺人事件に巻き込まれてその真相はいまだ謎のままだったり、日本人初の留学生・日下部(くさかべ)太郎がニュー・ブラウンズウィックにあるラトガース大学で学んでいたり、第二次世界大戦直後にニュージャージー南部シーブルックの冷凍工場で日系アメリカ人たちが働き、今もそこで毎年盆踊り大会が開かれていたり・・・(詳しくは、ガイドブック「2・ニュージャージーの歴史を知る」をお読みください)。他にも面白い歴史やレジャースポットがあるのですが、中でも多くの人がびっくりするのが「ニュージャージーでプロのロデオ観戦ができる!」ということ。ロデオといえば、西部劇に出てくるようカウボーイハットにジーンズ姿のお兄さんが暴れ馬にまたがってふんばる競技ですよね。だからアメリカ西部でしか見られない、と思っていませんか?実は定期的にロデオが行われているのはたったの3箇所、テキサス州のMesquite Rodeo(4-9月)、コロラド州のSteamboat Springs ProRodeo(6-8月)、そしてもう一つがなぜかニュージャージーの南WoodstownにあるCowtown Rodeoなのです。

Cowtown Rodeoは50年以上も続くロデオ。5月末から9月末にかけて、毎週土曜の夜にロデオが行われています。場所はニュージャージーの南端、NJターンパイクのExit1近く、デラウェア州とニュージャージー州をつなぐデラウェア・メモリアル・ブリッジの北側Woodstownです。私は昨年7月に家族で見に行ってきました。
NJターンパイクを降りてルート40を進むと、周りにはただ牧草地が広がっているだけ。いやーー、広い敷地やなー・・・などと感動しつつ車を走らせましたが、進んでも進んでも牧草地が広がっているばかり。一体どこでロデオなんかやってんの?と不安に思ってきた頃、前方右手に大きなウェスタンボーイ人形がそびえたち、その奥にはナイター設備つきのスタジアムが見えるではありませんか!これがロデオ会場ですな。サッカー競技場くらいの大きさで、聞けば2500人も収容できるそうです。駐車場にはすでにたくさんの車が停まっていて、さらに車が続々と集まってきていました。私達もさっそく車を停めてスタジアムに向かって歩き始めました。すると歩いている人達が皆ウェスタンハットをかぶっている!うぉーー、そうか、しくじった!やっぱりロデオを楽しむためには、ウェスタンハットとジーンズでビシッと決めなきゃ面白くないやん!ジーンズははいてきたものの、ウェスタンハットは忘れてしまったよ・・・とがっかりしていたら、スタジアム手前に、ウェスタンハットの売店を発見。しかも大人用子ども用、色も白・黒・茶・赤・黄色・牛の縞模様などなど、どれにしようか迷うくらいの品揃え。値段も手頃なものから高級なものまであり、私達家族も一人ひとつずつ、手頃なウェスタンハットを買いました。よし!これで格好はオッケー。次はスナックの用意です。

スナックスタンドでは、ホットドッグやフライドポテト、ローストピーナッツ、ファネル・ケーキ(平べったい揚げドーナツのようなもの)などが売っていました。やっぱりここはホットドッグと冷たいコーラでしょう!ちなみにここは”BYOB”なので、アルコールを飲みたい人は各自持ち込みです。缶ビールを詰め込んだクーラーボックスを持ち込み、ビール片手にわいわいやっている人もたくさんいました。

スナックを手に観客席に移動しました。長い木のベンチが競技場の両側に階段状に並び、一番上の席から埋まっていました。前から10列目くらいの場所に腰を落ち着け、一息ついたところでいよいよ開演です。大きな旗を持って馬にまたがった人達が競技場に入場してきました。か、かっこいいーー!マジでかっこいです。そして全員起立して国歌斉唱。その間星条旗を持ったお姉さんが前に出て、馬に乗ってパレードしてくれました。さぁ競技開始です。

そうそう、ロデオの競技って、いろんな種目があるのをご存知でしたか?単に暴れ馬に乗ってふんばるだけがロデオじゃないんですよ。種目は大きく分けて2種類あり、暴れる馬や牛に8秒間乗る様子を競うRough Stockと、時間を競うTime Eventがあります。Rough Stockには、牛に乗るBull Riding、鞍のない跳ねる馬に乗るBareback Riding、サドルのつけた馬に乗るSaddle Bronc Ridingがあるんです。どれも8秒間の乗り方と馬の跳ね具合を100点満点で採点されます。つまり長く乗っていればいいというものではなく、乗っている時間が8秒以下だと失格、8秒以上乗っていても評価対象にはならないんです。一方Time Eventには捕獲ものとレースものがあります。Steer Wrestlingは馬に乗ってスタートし、走る子牛に馬から飛び移って、頭をひねり倒すまでの時間を競います。Tie Down Ropingは馬に乗ってスタート、走る子牛にロープをかけ、馬から下りて子牛の足をロープで縛り上げるまでの時間を競います。Team Ropingは馬に乗った二人一組で子牛にロープをかけるまでの時間を競います。そしてBarrel Racingはコース上に3つ置かれた樽を走って回る時間を競います。


馬に乗って子牛に飛び乗り倒すSteer Wrestling


馬に乗って二人一組で、子牛にロープをかけるTeam Roping

ゲートが開くたびに、ジャンジャカジャカジャンという生バンドのBGMと、ロデオ創立者のハリスさんの軽快な実況中継がスタジアムに響きます。ホットドッグを頬張りながら、ロデオ競技をむーんと眺める・・・いやーー、とってもいい感じ。これぞ野外スポーツ鑑賞の醍醐味ですよ。ロデオを見るのは初めてでしたが、見ているうちにそれぞれの競技の鑑賞ポイントもわかってきて、だんだん面白くなってきました。夜も更けてナイターライトが照らされるようになると、スタジアム内も独特の空気に包まれて一層いい感じ。子ども達は途中で飽きてしまいましたが、私と夫は次々に行われる種目にすっかり夢中でした。9つの競技全てが終わったのは夜10時半過ぎ。出口に向かって歩いていると、ベンチに座っていた出場者のおじさんとたまたま目が合い、おじさんが下の息子に背中につけたゼッケンをくれました。ラッキー!

さて、能天気な調子でニュージャージーとその周辺のおすすめスポットを紹介してきたこの連載ですが、この号で最終回とさせていただきます。これまで私が訪ねたとっておきの場所を、見たまま感じたまま、素直に書き綴ってきました。読んでわくわくゲラゲラしていただければ、そして実際に行ってみて「ほんまに書いてある通りや!」と思っていただけたら、本当に嬉しいです。またどこかで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました!

よしみ(石川良美)

Cowtown Rodeo
780 Route40, Pilesgrove, NJ
Tel: 856-769-3200
http://www.cowtownrodeo.com
5月末から9月末までの毎週土曜7:30pm~(2007年度は5月26日~9月29日)
料金:大人12ドル、子ども(12歳以下)6ドル、駐車料無料

(おしゃべりたんぽぽ2007年3,4月号)