Published by Yoshimi on 2007.01.01
気ままにおでかけ/中世の一騎打ちディナーショー
中世の一騎打ちショーを見ながら興奮手づかみディナー
Medieval Times(Lyndhurst、NJ)
おかげさまで、うちの息子がこのたび6歳の誕生日を迎えました。アメリカに来たときは生後たった4ヶ月、頭はハゲちゃびんでおすわりもできなかった赤ちゃんだったのに、今ではすっかりウルトラマンや騎士といった「戦い系」が好きな男の子に成長しちゃったのですから、時の経つのはほんとに早いですねぇ。さて、誕生日にどんなお祝いをしてやろうかと考えていたとき、ちょうど私の両親と妹が息子の誕生日直前にアメリカに遊びに来るという連絡がありました。そこで、前から息子を連れて行ってやりたいなと思っていたディナーショーに、家族と一緒に遊びに行くことにしました。そのディナーショーとはMedieval Timesといって、中世の騎士によるトーナメントショーを観ながらディナーをいただくというもの。ニュージャージーだけでなく、フロリダやカリフォルニアなど全米8箇所とカナダ・トロントにもあるそうです。甲冑を着けた騎士が馬にまたがって、剣をちゃんちゃんばらばらとやるらしく、戦い系が好きな息子が見たら絶対興奮するはず。出されるディナーは中世にあわせた内容で、しかも手づかみで食べるらしい!なんとワイルドな、面白そうな趣向じゃあありませんか。これは絶対行って体験してみなければと、Webサイトにアクセスして、オンラインでチケットを購入しました。
夜の7時半からショー開始なのですが、なぜか「6時までにいらしてください」とチケットに書いてあり、それをめがけて出発したものの、遅れて6時20分に到着。場所はGiantsスタジアムから1マイルしか離れていないところにあり、中世のお城をイメージした外見なのですぐにわかりました。中に入るとまず係の人がチケットを確認し、ラミネートしたカードをくれました。どうも座席票のようです。次のゲートでは紙でできた白と黒2色の王冠を、大人も子どもも皆かぶらされました。なんでこんなんかぶるんやろうと思いながら、流れ作業のように次のゲートへ。するとそこには王様とお姫様らしき格好をした人が待ち構えていて、わけもわからないうちに集団記念写真撮影。そしてまた流れ作業のように「はい、次へどうぞ」と促されて着いたのは、大きなホールでした。中央には私達と同じように紙の冠をかぶった大人たちがビール飲んで大騒ぎしており、その周りには甲冑販売コーナーがあったり、おみやげ屋さんがあったり・・・。ははーんつまり、ここで時間をつぶしてお金も落としてねってことなのね、ちゃっかりしてます。しかし、子ども連れでは大人だけ酔っ払うわけにもいかず、おみやげ屋をずっとぶらつくのにも限界があり、加えておなかも空いてきて、開演までの1時間の暇つぶしは結構きつかったです。会場内には私達と同じように時間を持て余してぼけーっと座り込む家族がいくつも・・・。これなら30分前到着で、十分ですね。
さて開演時間が近づいて、会場の入り口の上に中世の服を着たお兄さんが現れて説明をし始めました。これから冠の色(全部で6種類ありました)の席に座り、冠と同じ色の騎士を応援するのだそうです。そして「しっかり応援するように!」と言われたとき、周りのおじさんたちが「ウォー!」と叫んだのにはたまげました。ひえーっ、たかがショーなんちゃうの?酔っ払ってるとはいえ、なんか気合入ってるなぁこの人達・・・。しかしこのお客のノリは、まだまだこんなもんではなかったのです。
やがて冠の色ごとに順番に呼ばれて、会場内に入っていきました。会場内はみんながかぶっている冠の6色で色分けされていて、食事しながら観戦できるように10人がけの長机が中央の競技アリーナを取り囲むようにいくつも並んでいました。辺りを見回すと、私たちのような子連れより、大人同士のグループが多い感じでした。私達は白黒エリアの一番前の机で、眺めはかなりよかったです。机の上に白いリボンのついた棒が一人ひとつずつ置いてあり、これを手に持って振りながら騎士を応援するそうです。
本日のディナーメニューは、野菜スープ、ガーリックトースト、スペアリブ、ローストチキン、ポテト、小さなフルーツパイ、そしてコーヒーとソーダ。スープはスプーンなしで飲めるのか心配でしたが、取っ手つきの鉛の器に入ってきてきちんといただけました。スペアリブもチキンも、まぁもともと手づかみでいただく料理。味はまあまあ、というところかな。
さて、ショーが始まりました。最初の色鮮やかなマントを身にまとって旗を掲げた人たちの入場から、ただならぬ雰囲気が漂ってきました。かーっこいいやん!!そして司会らしいお兄さんが中世風の話し方で厳かに話をした(しかし何を言っているのかよくわからなかった)あと、馬がスキップしたり後ろ向きに歩いたり、鷹匠がアリーナの中で鷹を飛ばしたり、というショーが続きました。面白いんだけど、これが意外と長い!なかなか肝心の騎士が現れへんやん、どうなってんのかなぁ、と思っていたら、ようやく6人の騎士が一人ずつ現れました。かなり待たされたためか、自分の冠の色と同じ騎士が出てきたとたん、その色の応援団(つまり同じ色の冠をかぶったお客)は大興奮状態。立ち上がって「ウォー!!」と雄叫びを上げ、リボンをぶんぶん振り回し、もうフットボールか野球の試合でも見ているような、いやそれ以上かもしれない興奮ぶりです。おいおい…と唖然として眺めていると、自分たちが応援する白の騎士が登場。ちょっと恥ずかしいなと思いながらもリボンふりふり応援しました。後ろに座っていたお姉ちゃんたちは想像以上にキャーキャー歓声を上げてボルテージ上がりっぱなし。いやぁ、確かに騎士のお兄さんは美形やけど…うーん、このノリについていけるかなぁ。
騎士の入場の後、トーナメントが始まりました。小さな的をランス(騎士用の槍)で狙ったり、空中にぶら下げられた輪っかをランスで狙ったりといった競技が繰り広げられたのですが、自分の応援する騎士が成功すると、まぁその応援団のうるさいことうるさいこと。そしてその周りにいる、ほかの色の応援団のブーイングも凄まじいのです。うちの息子も周りの興奮状態に影響され「いけーー!がんばれーー!うぎゃーー!!」と大声で応援して、声がかれそうになっていました。それからすべての騎士がひとつ競技を終えるたびに、お姫様が成功した騎士たちにバラの花を与え、それを騎士たちは自分の応援席に投げるという「お楽しみ」があり、これにもお客たちは大興奮、あっちこっちでバラの花の奪い合いになっていました。
メインイベントの一騎打ちがいよいよ始まるようです。するとアリーナと観客席の間にするするとネットが張られました。何かが飛んでくるとでもいうのかな?と思いながら見ていると、2人の騎士がアリーナの端と端に分かれ、ランスを構えて走りよって激突するのです。ランスは見事にこなごな、片方の騎士が馬から落ちてしまいました。こりゃ確かにネットがいるかも…と思っていると、その二人の騎士が、武器を持って一騎打ちを始めました。これがもう、ものすごい迫力!刀がぶつかるたびに火花がバチンバチンと飛ぶんです!本物の武器って使うと火花が飛ぶんやなぁと初めて知りました。このあとトーナメント制で次々に一騎打ちが行われたのですが、戦いの演技が下手な人もちらほらといたものの、総じてどの騎士も迫真に迫った演技で、かなり興奮しました。もちろん回りのお客さんたちは興奮のるつぼ。息子は騎士たちの迫力に、ちょっと怖気づいていたかも…。
最後に勝者が決まったところでショーは終わりました。主賓の息子は大興奮、大満足だったようです。私は、前座はちょっと長いかなと感じたものの、メインイベントの一騎打ちは見る価値ありかも、と思いました。何かのイベントや記念日などに、気の合う仲間や家族と一緒に、わいわい見ながら楽しむといいんじゃないでしょうか。・・・いやーーそれにしても、この観客の始めからの興奮ぶりは何なんでしょうねぇ。そればっかり気になってしまい、思い切り楽しめなかった感もあります。もし今度行かれる方は、ぜひ初めから興奮状態に入る準備をお忘れなく!
Medieval Times
149 POLITO AVE, LYNDHURST, NJ 07071
TEL: 201.933.2220
http://www.medievaltimes.com
2006年料金:$51.95 for Adults and $36.95 for Children age 12 and under
※ショーの様子は、Medieval Times webサイト内のPhoto Galleryをご覧ください!
(おしゃべりたんぽぽ2007年1,2月号)


