Published by admin on 2008.07.30
Hello NEW What-a-heavenly-day!
サーバー移転し、ブログの中身も新しくしました。
ですので、まだ中身は少ししかありません。
これから徐々にページを追加していきます。
これまでのアーカイブはこちらにあります。
Published by admin on 2008.07.30
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Published by admin on 2008.07.02
先日、「私設スンドゥブ普及委員会」のwebサイトをつぶした、というお知らせをした。
その主な理由はサイトの維持管理ができないことだったのだが、実はもう一つ、大事な裏の理由があったのだ。
うちのいとこNが、ある週末神戸に遊びに来た。
じゃあ折角だからおいしいもんでも食べようよ、ということで、お昼に中華街の別館牡丹園というレストランに連れて行った。
ここは中華街では有名店の一つで、昔から通っている大好きな店。値段はそれなりに高いけど、どれも納得させられる味だ。豚肉ミンチのレタス包みとか、ミル貝の冷製とかは特にお勧め。
Nはおいしいおいしいと言って喜んで食べてくれた。
だが中華を食べているのに、話がなぜかスンドゥブのことに行ってしまう。
というのも、Nは以前私たちがアメリカに住んでいるときに妹のTとともに遊びに来て、「あまりにもよしみちゃんがおいしいおいしいというからどんなものか食べてみたい」というもんだからスンドゥブを食べさせたところ一瞬で魅了されてしまった人物なのだ。それ以来あの味が忘れられず、関東でいろいろ食べに行ったり自分で作ってみたりしたが満足できなかったらしい。そしたら姉妹2人してわざわざスンドゥブの本場・ロスまで出かけていって食べたというから恐れ入る。
Nは「もう、あの味がなかなかないのよ~」と不満げだった。「東京のいろんなところに食べに行ったけど、ぜんぜん違うの。おまけにチーズスンドゥブとかトマトスンドゥブとか訳のわからないメニューまであって、もうそこまできたらスンドゥブじゃないよね」
・・・確かに。私も、そんなメニューを見たら素通りしてしまうだろう。食べてみたいとも思わない。
Nと同じように、「関東になかなかおいしいスンドゥブやがない」という情報は、アメリカのスンドゥブの味を知っている知人の何人かからいただいていたので、私もわざわざ探そうとか食べに行ってみようとかは思わなかった(去年はそんな元気がそもそもなかったのもあるが・・・)
「そっかー、そんなにスンドゥブに飢えてんのかぁ。そういえば、大阪に結構おいしいスンドゥブやがあるよ。今晩連れて行ったろか?」と、私は言った。
実はその店には1ヶ月ほど前に、私の母と子ども達とで偵察に行っていた。しかし、私以上にスンドゥブにうるさい夫はまだ行ったことがなく、そのときのお持ち帰りでしか食べたことがなかった。私は基本的に、スンドゥブ店を吟味するときは夫と一緒に吟味しないと公平な判断ができないと思っているので、その機会をうかがっていたのだ。だから夫同様にスンドゥブ中毒のNと一緒にスンドゥブやに行くのは、好都合だった。
こうしてその夜、私達はNを連れて、大阪にある「OKKII(オッキー)福島店」に向かった。
このOKKII、関西のスンドゥブ好きの間では知る人ぞ知る名店だ。LAスンドゥブに惚れたオーナーが、トーランス市にあるCho Dang Soon Tofuに弟子入りして習得したというだけあって、LAスンドゥブならではの味、そしてスタイルが楽しめる。つまり、私達が慣れ親しんだ「あの味」が食べられる、と既に帰国していた何人もの人から情報をいただいていた。大人気のお店で、週末になると店の外に長蛇の列ができるとのこと。
しかしながら、本店と2号店は、豊中と箕面というアクセスがちょっと難しい場所にあったため、私達は帰国後なかなかそこまで行く機会がなかった。それが、大阪の福島に3号店がオープンしたということを知ったのが、今年の3月頃だった。オープン自体は一昨年の夏だったらしい。福島は昔からよく行く場所であったし、JR大阪駅から2駅先下車、徒歩5分とアクセスも簡単だ。あぁもっと早く知っていれば!!と悔やんだ。それで遅ればせながら、ようやくこの夏にOKKIIに行くことができた。
さて。
期待に胸膨らませて行ったOKKII、3人の評価は◎!だった。
ここで書き出すともう止まらなくなるので、箇条書きで簡単に書かせていただく。
・メニューは牛肉、豚肉、キムチ、きのこ、牡蠣、海鮮など、LAスタイルをきちんと守っている。ホルモン、鶏こく(国産もも肉・骨付手羽元)や牛とろとろ(和牛すじ肉・すね肉)などのオリジナルメニューもあり。しかし何といっても、ミックス(牛肉+海鮮)メニューがあるのが一番のポイント!!我が家ではミックススンドゥブが一番おいしいと家族会議で決まっており(笑)よっぽどのことがないと、ミックスしか食べない。(注:ミックススンドゥブはディナーのみのメニュー)
・突き出しとして出てくるおかずは、ランチの場合4種類、ディナーの場合6種類。もやしのナムル、白菜キムチ、きゅうりの辛味ナムルなど、スンドゥブにぴったりの品が並び、どれも美味だった。そしてこれらはおかわり自由!きちんとLAスタイルが守られている。
・一人前のスンドゥブの分量はちょうどよい。豆腐のクリーミーさ、数種の野菜の甘みもきちんと出ていて、まさにアメリカで食べた、「あの味!」だった。
・辛さは0辛(ノースパイシー)から大辛まで選べる。夫によると、大辛はそれほど辛くないらしい。
なお力説しておくと、OKKIIのノースパイシーはきちんとおいしかった。
ノースパイシーでスンドゥブを出せる店はまず少ない。それは基本のスンドゥブの味がしっかりないと、ノースパイシーはとても食べられたものではないからだ。つまりそれだけ、巷のスンドゥブやのスンドゥブは、辛さでごまかしているかということが分かる。そして、ノースパイシーがおいしいところなら、辛いスンドゥブは豆腐や野菜のうまみ・甘さに唐辛子の辛さや風味が複雑に絡み合って、確実に数段おいしいのだ。
・石釜のご飯は一人一釜方式。おいしく、上手に炊けていた。また、ご飯をお椀によそった後に、あたたかいコーン茶を注いでくれるサービスもちゃんとあるのが嬉しい。
・焼き肉も、骨付き肉に甘辛いたれをかけて焼き、鉄板に載って出てくるLAスタイル。
・内装はシックで、都会でカップルでいただく高級アジアン料理、のような雰囲気。
(「こんなにきれいなところでスンドゥブを食べるとスンドゥブでないような気がする」とは夫談)
しかし子連れでも十分大丈夫。子供用のいすがあるかどうかは未確認だが、ベンチ式のシートがあるので、6ヶ月のうちの赤ちゃんも食べている間はご機嫌だった。
また店員さんも気配りが素晴らしく気持ちがよい(こんなに気配りされるとスンドゥブを食べているような気がしない、のは私の個人的な感想 (笑) )。
・以上の内容で、ミックススンドゥブは1780円(ディナー時)。これは、アメリカのスンドゥブ店の相場を考えると倍近くするが、日本でこの味、内容でこの価格は十分リーズナブルと言える。
私達はおいしいスンドゥブをおなかいっぱい食べて、心から満たされた。ほんとに久々だった。
またNもかなり満足してくれて、「また来る!」と言っていた。もうスンドゥブを食べにわざわざLAまで行く必要はなくなるだろうな。
そして私は夫に言った。「この前スンドゥブサイトをつぶしたのはな、このお店が見つかったからやねん」
私がもともとあのサイトを立ち上げたのは、「おいしいスンドゥブやさんを日本で探したい」という思いだった。冗談半分でも、日本に帰ったら自分達があの味を食べたくなるだろうから、スンドゥブやをやろうかなんて夫と話していたくらい、私達はアメリカでスンドゥブにはまり、スンドゥブに助けられた。だから日本に帰っても恋しくなくならないように、リサーチし、情報提供してもらえる場を作りたかったというのが本音だった。
そして、アメリカや韓国、日本全国のスンドゥブに関するサイトをインターネットで調べて公開したものの、その反応は思ったほどではなかった。スンドゥブという食べ物がそこまでメジャーになりきれなかったこともあるかもしれないが、それ以上に私が気になったのが、訪問者それぞれの味の基準が違うということだった。私はフィラデルフィアやNJのスンドゥブやの味が基準となっているが、そのほかの人はそうではない。日本は日本で違ったし、私は韓国のスンドゥブは食べたことはないが、おそらく韓国は韓国で、また違った味なのだろうと思う。結果「これがおいしいスンドゥブ」というポイントが、人それぞれ、場所それぞれでずれてしまう。そこがなんとも歯がゆかった。以前大阪にできたスンドゥブ専門店(ここもLAスンドゥブを再現したいと開店されたらしい)の老舗にも行ってみたが、微妙なところで私の求める味ではなかった。それは本当に、ものすごく微妙なところなのだ。しかしそこをweb上でうまく言葉で表現し、共有することは、難しい。
そして私は、自分が無理なく行ける場所にあり、まさにあの味が食べられるところを見つけた。
自分勝手と思われるかもしれないが、まさに私の求めるものが見つかった以上、無理してスンドゥブサイトで情報を提供したり、共有する必要はないなぁ、と思った。もしまたスンドゥブについて書きたくなったら、このブログで書くなり、もっとシンプルなサイトにして、OKKIIさんを紹介すればいい、そう思った。
・・・ということで、OKKIIさんは文句なしに、おいしいスンドゥブやです。
自信を持っておすすめします。
もしスンドゥブがお好きな方がいらしたら、それを食べるために大阪に来る価値も、たぶんあると思います。
ぜひ、食べてみてください。
OKKII 福島店
住所 〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島7-22-18
(JR環状線福島駅下車徒歩5分、阪神本線福島駅下車徒歩5分)
TEL 06-6344-0119
ランチタイム 平日11:30-15:30(ラストオーダー14:45)
ディナータイム 18:00-24:00(ラストオーダー23:15)
定休日 月曜日
http://www.okkii.com
ぐるなび:OKKII福島店
Published by admin on 2007.03.01
ニュージャージーでウェスタン Cowtown Rodeo
いやーーーっ、ついにやりました!初のNJ生活情報誌「Helloニュージャージー Living in New Jersey 引越したその日からすぐ使える生活情報ガイド」が1月末に発刊されました。たんぽぽとMercer Co-opがこれまでに蓄積してきた情報がぎーっしり詰まっています。これまで「おでかけ」で紹介してきたところもたくさん掲載されてますよ。ぜひ皆さん、手にとってご覧下さいませ。
さて、ニュージャージーは小さな州ですが、「えぇっ!?」と驚くものがたくさんある州なんです。たとえば歴史ではフォートリーが映画の都ハリウッドができる前の「映画村」だったり、英雄飛行士リンドバーグの子どもが誘拐殺人事件に巻き込まれてその真相はいまだ謎のままだったり、日本人初の留学生・日下部(くさかべ)太郎がニュー・ブラウンズウィックにあるラトガース大学で学んでいたり、第二次世界大戦直後にニュージャージー南部シーブルックの冷凍工場で日系アメリカ人たちが働き、今もそこで毎年盆踊り大会が開かれていたり・・・(詳しくは、ガイドブック「2・ニュージャージーの歴史を知る」をお読みください)。他にも面白い歴史やレジャースポットがあるのですが、中でも多くの人がびっくりするのが「ニュージャージーでプロのロデオ観戦ができる!」ということ。ロデオといえば、西部劇に出てくるようカウボーイハットにジーンズ姿のお兄さんが暴れ馬にまたがってふんばる競技ですよね。だからアメリカ西部でしか見られない、と思っていませんか?実は定期的にロデオが行われているのはたったの3箇所、テキサス州のMesquite Rodeo(4-9月)、コロラド州のSteamboat Springs ProRodeo(6-8月)、そしてもう一つがなぜかニュージャージーの南WoodstownにあるCowtown Rodeoなのです。
Cowtown Rodeoは50年以上も続くロデオ。5月末から9月末にかけて、毎週土曜の夜にロデオが行われています。場所はニュージャージーの南端、NJターンパイクのExit1近く、デラウェア州とニュージャージー州をつなぐデラウェア・メモリアル・ブリッジの北側Woodstownです。私は昨年7月に家族で見に行ってきました。
NJターンパイクを降りてルート40を進むと、周りにはただ牧草地が広がっているだけ。いやーー、広い敷地やなー・・・などと感動しつつ車を走らせましたが、進んでも進んでも牧草地が広がっているばかり。一体どこでロデオなんかやってんの?と不安に思ってきた頃、前方右手に大きなウェスタンボーイ人形がそびえたち、その奥にはナイター設備つきのスタジアムが見えるではありませんか!これがロデオ会場ですな。サッカー競技場くらいの大きさで、聞けば2500人も収容できるそうです。駐車場にはすでにたくさんの車が停まっていて、さらに車が続々と集まってきていました。私達もさっそく車を停めてスタジアムに向かって歩き始めました。すると歩いている人達が皆ウェスタンハットをかぶっている!うぉーー、そうか、しくじった!やっぱりロデオを楽しむためには、ウェスタンハットとジーンズでビシッと決めなきゃ面白くないやん!ジーンズははいてきたものの、ウェスタンハットは忘れてしまったよ・・・とがっかりしていたら、スタジアム手前に、ウェスタンハットの売店を発見。しかも大人用子ども用、色も白・黒・茶・赤・黄色・牛の縞模様などなど、どれにしようか迷うくらいの品揃え。値段も手頃なものから高級なものまであり、私達家族も一人ひとつずつ、手頃なウェスタンハットを買いました。よし!これで格好はオッケー。次はスナックの用意です。
スナックスタンドでは、ホットドッグやフライドポテト、ローストピーナッツ、ファネル・ケーキ(平べったい揚げドーナツのようなもの)などが売っていました。やっぱりここはホットドッグと冷たいコーラでしょう!ちなみにここは”BYOB”なので、アルコールを飲みたい人は各自持ち込みです。缶ビールを詰め込んだクーラーボックスを持ち込み、ビール片手にわいわいやっている人もたくさんいました。
スナックを手に観客席に移動しました。長い木のベンチが競技場の両側に階段状に並び、一番上の席から埋まっていました。前から10列目くらいの場所に腰を落ち着け、一息ついたところでいよいよ開演です。大きな旗を持って馬にまたがった人達が競技場に入場してきました。か、かっこいいーー!マジでかっこいです。そして全員起立して国歌斉唱。その間星条旗を持ったお姉さんが前に出て、馬に乗ってパレードしてくれました。さぁ競技開始です。
そうそう、ロデオの競技って、いろんな種目があるのをご存知でしたか?単に暴れ馬に乗ってふんばるだけがロデオじゃないんですよ。種目は大きく分けて2種類あり、暴れる馬や牛に8秒間乗る様子を競うRough Stockと、時間を競うTime Eventがあります。Rough Stockには、牛に乗るBull Riding、鞍のない跳ねる馬に乗るBareback Riding、サドルのつけた馬に乗るSaddle Bronc Ridingがあるんです。どれも8秒間の乗り方と馬の跳ね具合を100点満点で採点されます。つまり長く乗っていればいいというものではなく、乗っている時間が8秒以下だと失格、8秒以上乗っていても評価対象にはならないんです。一方Time Eventには捕獲ものとレースものがあります。Steer Wrestlingは馬に乗ってスタートし、走る子牛に馬から飛び移って、頭をひねり倒すまでの時間を競います。Tie Down Ropingは馬に乗ってスタート、走る子牛にロープをかけ、馬から下りて子牛の足をロープで縛り上げるまでの時間を競います。Team Ropingは馬に乗った二人一組で子牛にロープをかけるまでの時間を競います。そしてBarrel Racingはコース上に3つ置かれた樽を走って回る時間を競います。

馬に乗って二人一組で、子牛にロープをかけるTeam Roping
ゲートが開くたびに、ジャンジャカジャカジャンという生バンドのBGMと、ロデオ創立者のハリスさんの軽快な実況中継がスタジアムに響きます。ホットドッグを頬張りながら、ロデオ競技をむーんと眺める・・・いやーー、とってもいい感じ。これぞ野外スポーツ鑑賞の醍醐味ですよ。ロデオを見るのは初めてでしたが、見ているうちにそれぞれの競技の鑑賞ポイントもわかってきて、だんだん面白くなってきました。夜も更けてナイターライトが照らされるようになると、スタジアム内も独特の空気に包まれて一層いい感じ。子ども達は途中で飽きてしまいましたが、私と夫は次々に行われる種目にすっかり夢中でした。9つの競技全てが終わったのは夜10時半過ぎ。出口に向かって歩いていると、ベンチに座っていた出場者のおじさんとたまたま目が合い、おじさんが下の息子に背中につけたゼッケンをくれました。ラッキー!
さて、能天気な調子でニュージャージーとその周辺のおすすめスポットを紹介してきたこの連載ですが、この号で最終回とさせていただきます。これまで私が訪ねたとっておきの場所を、見たまま感じたまま、素直に書き綴ってきました。読んでわくわくゲラゲラしていただければ、そして実際に行ってみて「ほんまに書いてある通りや!」と思っていただけたら、本当に嬉しいです。またどこかで皆さんとお会いできることを楽しみにしています。ありがとうございました!
よしみ(石川良美)
Cowtown Rodeo
780 Route40, Pilesgrove, NJ
Tel: 856-769-3200
http://www.cowtownrodeo.com
5月末から9月末までの毎週土曜7:30pm~(2007年度は5月26日~9月29日)
料金:大人12ドル、子ども(12歳以下)6ドル、駐車料無料
(おしゃべりたんぽぽ2007年3,4月号)
Published by admin on 2007.01.01
中世の一騎打ちショーを見ながら興奮手づかみディナー
Medieval Times(Lyndhurst、NJ)
おかげさまで、うちの息子がこのたび6歳の誕生日を迎えました。アメリカに来たときは生後たった4ヶ月、頭はハゲちゃびんでおすわりもできなかった赤ちゃんだったのに、今ではすっかりウルトラマンや騎士といった「戦い系」が好きな男の子に成長しちゃったのですから、時の経つのはほんとに早いですねぇ。さて、誕生日にどんなお祝いをしてやろうかと考えていたとき、ちょうど私の両親と妹が息子の誕生日直前にアメリカに遊びに来るという連絡がありました。そこで、前から息子を連れて行ってやりたいなと思っていたディナーショーに、家族と一緒に遊びに行くことにしました。そのディナーショーとはMedieval Timesといって、中世の騎士によるトーナメントショーを観ながらディナーをいただくというもの。ニュージャージーだけでなく、フロリダやカリフォルニアなど全米8箇所とカナダ・トロントにもあるそうです。甲冑を着けた騎士が馬にまたがって、剣をちゃんちゃんばらばらとやるらしく、戦い系が好きな息子が見たら絶対興奮するはず。出されるディナーは中世にあわせた内容で、しかも手づかみで食べるらしい!なんとワイルドな、面白そうな趣向じゃあありませんか。これは絶対行って体験してみなければと、Webサイトにアクセスして、オンラインでチケットを購入しました。
夜の7時半からショー開始なのですが、なぜか「6時までにいらしてください」とチケットに書いてあり、それをめがけて出発したものの、遅れて6時20分に到着。場所はGiantsスタジアムから1マイルしか離れていないところにあり、中世のお城をイメージした外見なのですぐにわかりました。中に入るとまず係の人がチケットを確認し、ラミネートしたカードをくれました。どうも座席票のようです。次のゲートでは紙でできた白と黒2色の王冠を、大人も子どもも皆かぶらされました。なんでこんなんかぶるんやろうと思いながら、流れ作業のように次のゲートへ。するとそこには王様とお姫様らしき格好をした人が待ち構えていて、わけもわからないうちに集団記念写真撮影。そしてまた流れ作業のように「はい、次へどうぞ」と促されて着いたのは、大きなホールでした。中央には私達と同じように紙の冠をかぶった大人たちがビール飲んで大騒ぎしており、その周りには甲冑販売コーナーがあったり、おみやげ屋さんがあったり・・・。ははーんつまり、ここで時間をつぶしてお金も落としてねってことなのね、ちゃっかりしてます。しかし、子ども連れでは大人だけ酔っ払うわけにもいかず、おみやげ屋をずっとぶらつくのにも限界があり、加えておなかも空いてきて、開演までの1時間の暇つぶしは結構きつかったです。会場内には私達と同じように時間を持て余してぼけーっと座り込む家族がいくつも・・・。これなら30分前到着で、十分ですね。
さて開演時間が近づいて、会場の入り口の上に中世の服を着たお兄さんが現れて説明をし始めました。これから冠の色(全部で6種類ありました)の席に座り、冠と同じ色の騎士を応援するのだそうです。そして「しっかり応援するように!」と言われたとき、周りのおじさんたちが「ウォー!」と叫んだのにはたまげました。ひえーっ、たかがショーなんちゃうの?酔っ払ってるとはいえ、なんか気合入ってるなぁこの人達・・・。しかしこのお客のノリは、まだまだこんなもんではなかったのです。
やがて冠の色ごとに順番に呼ばれて、会場内に入っていきました。会場内はみんながかぶっている冠の6色で色分けされていて、食事しながら観戦できるように10人がけの長机が中央の競技アリーナを取り囲むようにいくつも並んでいました。辺りを見回すと、私たちのような子連れより、大人同士のグループが多い感じでした。私達は白黒エリアの一番前の机で、眺めはかなりよかったです。机の上に白いリボンのついた棒が一人ひとつずつ置いてあり、これを手に持って振りながら騎士を応援するそうです。
本日のディナーメニューは、野菜スープ、ガーリックトースト、スペアリブ、ローストチキン、ポテト、小さなフルーツパイ、そしてコーヒーとソーダ。スープはスプーンなしで飲めるのか心配でしたが、取っ手つきの鉛の器に入ってきてきちんといただけました。スペアリブもチキンも、まぁもともと手づかみでいただく料理。味はまあまあ、というところかな。
さて、ショーが始まりました。最初の色鮮やかなマントを身にまとって旗を掲げた人たちの入場から、ただならぬ雰囲気が漂ってきました。かーっこいいやん!!そして司会らしいお兄さんが中世風の話し方で厳かに話をした(しかし何を言っているのかよくわからなかった)あと、馬がスキップしたり後ろ向きに歩いたり、鷹匠がアリーナの中で鷹を飛ばしたり、というショーが続きました。面白いんだけど、これが意外と長い!なかなか肝心の騎士が現れへんやん、どうなってんのかなぁ、と思っていたら、ようやく6人の騎士が一人ずつ現れました。かなり待たされたためか、自分の冠の色と同じ騎士が出てきたとたん、その色の応援団(つまり同じ色の冠をかぶったお客)は大興奮状態。立ち上がって「ウォー!!」と雄叫びを上げ、リボンをぶんぶん振り回し、もうフットボールか野球の試合でも見ているような、いやそれ以上かもしれない興奮ぶりです。おいおい…と唖然として眺めていると、自分たちが応援する白の騎士が登場。ちょっと恥ずかしいなと思いながらもリボンふりふり応援しました。後ろに座っていたお姉ちゃんたちは想像以上にキャーキャー歓声を上げてボルテージ上がりっぱなし。いやぁ、確かに騎士のお兄さんは美形やけど…うーん、このノリについていけるかなぁ。
騎士の入場の後、トーナメントが始まりました。小さな的をランス(騎士用の槍)で狙ったり、空中にぶら下げられた輪っかをランスで狙ったりといった競技が繰り広げられたのですが、自分の応援する騎士が成功すると、まぁその応援団のうるさいことうるさいこと。そしてその周りにいる、ほかの色の応援団のブーイングも凄まじいのです。うちの息子も周りの興奮状態に影響され「いけーー!がんばれーー!うぎゃーー!!」と大声で応援して、声がかれそうになっていました。それからすべての騎士がひとつ競技を終えるたびに、お姫様が成功した騎士たちにバラの花を与え、それを騎士たちは自分の応援席に投げるという「お楽しみ」があり、これにもお客たちは大興奮、あっちこっちでバラの花の奪い合いになっていました。
メインイベントの一騎打ちがいよいよ始まるようです。するとアリーナと観客席の間にするするとネットが張られました。何かが飛んでくるとでもいうのかな?と思いながら見ていると、2人の騎士がアリーナの端と端に分かれ、ランスを構えて走りよって激突するのです。ランスは見事にこなごな、片方の騎士が馬から落ちてしまいました。こりゃ確かにネットがいるかも…と思っていると、その二人の騎士が、武器を持って一騎打ちを始めました。これがもう、ものすごい迫力!刀がぶつかるたびに火花がバチンバチンと飛ぶんです!本物の武器って使うと火花が飛ぶんやなぁと初めて知りました。このあとトーナメント制で次々に一騎打ちが行われたのですが、戦いの演技が下手な人もちらほらといたものの、総じてどの騎士も迫真に迫った演技で、かなり興奮しました。もちろん回りのお客さんたちは興奮のるつぼ。息子は騎士たちの迫力に、ちょっと怖気づいていたかも…。
最後に勝者が決まったところでショーは終わりました。主賓の息子は大興奮、大満足だったようです。私は、前座はちょっと長いかなと感じたものの、メインイベントの一騎打ちは見る価値ありかも、と思いました。何かのイベントや記念日などに、気の合う仲間や家族と一緒に、わいわい見ながら楽しむといいんじゃないでしょうか。・・・いやーーそれにしても、この観客の始めからの興奮ぶりは何なんでしょうねぇ。そればっかり気になってしまい、思い切り楽しめなかった感もあります。もし今度行かれる方は、ぜひ初めから興奮状態に入る準備をお忘れなく!
Medieval Times
149 POLITO AVE, LYNDHURST, NJ 07071
TEL: 201.933.2220
http://www.medievaltimes.com
2006年料金:$51.95 for Adults and $36.95 for Children age 12 and under
※ショーの様子は、Medieval Times webサイト内のPhoto Galleryをご覧ください!
(おしゃべりたんぽぽ2007年1,2月号)
Published by admin on 2006.11.01
わたくしまったくスポーツ音痴でして、この「スポーツ大国」アメリカに住んでいるのにもかかわらず、野球にバスケットボール、アメフト、ホッケー、ゴルフ、テニスなど、まともなスポーツ観戦をしたことがありません。ちょびっと興味はあるんですよ。あるつもり。でもルールはよくわからんし、テレビ自体を見ないのでスポーツを見る機会もほとんどないし、選手の名前と顔もよく知らないからチームへの思い入れも少ないし、そんなこんなでスポーツとは縁のない、さびしい生活を送っております。けれどアメリカ人は大抵スポーツ好き。とりわけ野球、バスケ、アメフトが好きですよね。あの熱狂ぶりは本当にすごい。一度私も味わってみたいなぁ・・・とは思っていました。
そんな私が初めて野球場に足を踏み入れたのは、今年の5月末。私の家から車で10分ほど行ったトレントン(ニュージャージー州の州都)に、マイナーリーグのトレントン・サンダー(Trenton Thunder)のホームスタジアム、ウォーターフロント・パークでした。えっ、なんでいきなりメジャーリーグを飛び越えてマイナーリーグやねん、と思われるかもしれませんが、うちの子どもが通っている公立学校のPTAが、毎年トレントン・サンダー観戦イベントを企画していて、それに行ってみることにしたのです。だってねぇ、チケットが一枚7ドルですよ、7ドル。チームや選手のことをまったく知らなくても、マイナーリーグの試合の雰囲気をちょっと味わってみよかと気楽に考えて行ける値段じゃないですか。それに学校の友達も沢山来ているはずだから、子ども達もそれほど退屈しないですむだろう、という気持ちもありました。
そして実際に行ってみると・・・楽しかったんですよねぇ、これが。マイナーリーグの球場は程よい大きさで、グランドの上に空がばばーんと広がっていて開放感があって、選手と観客席との距離が結構近い。観客席は熱狂的ファンというより「ちょっと近所の野球でも見にいこか」的な、のどかなリラックスムードがあふれています。それで風に吹かれて野球見ながら、ホットドッグ食べたりレモネード飲んだり、観客の様子を眺めたり、訳がわからないながらも周りに合わせて応援して盛り上がったりするのが、思っていた以上に気持ちがよかったんです。それに攻防交代のたびに、ちょっとしたクイズだのアトラクションだのダンスタイムだのとお楽しみがあって、ただじっと座ってゲームを眺めて楽しむというより、ちょっとした家族向けのイベントに参加しているような感じでした。
ちょうどど同じ時期に、夫も会社の同僚と「サンダーデビュー」しました。そしてマイナーリーグ独特の雰囲気が気に入り、この夏は家族で3回も行きました。お父さんは夢中で野球観戦、私はホットドッグやファネル・ケーキ(揚げケーキ)をぱくつき、子ども達はあちこち動き回ってはしゃぐ。これは家族それぞれに楽しめる、お手軽なレジャーだなぁと思いました。
松井選手がトレントンにやってきた!
ところでトレントン・サンダーというチームはニューヨーク・ヤンキースのAAアフィリエイト・チーム、つまりヤンキースの2軍なのです。だからヤンキースの大リーガーがリハビリのためトレントン・サンダーでプレーすることも少なくないのです。私達はこの夏、密かにそれを狙っていました・・・そう!ゴジラこと松井秀喜選手が、リハビリのためにトレントンに来ることを。一時野球好きの人達の間では、8月中旬頃に来るのではないかと噂されたのですが、結局その時期には松井の復帰が間に合わず、とうとうプレーオフの時期になってしまいました。そこに「松井、トレントンサンダーのプレーオフで復帰」とのニュースが流れたのは9月のはじめ。うちの夫は松井見たさに毎日のように野球ニュースをチェックしていましたから、ニュースを見つけたとたん「よっしゃ、予約や!」とすかさずオンラインでWillCall(チケットオフィス留め置き)指定でチケットを購入し、指折り数えてその日が来るのを待っていました。
松井が復帰したのは9月6日夜7時。子ども達の夏休み最後の日でした。私達はヤンキース帽子にヤンキースTシャツで身を固め、開始1時間前に球場入りしました。なぜなら試合前に練習する松井が見れるんじゃないかと思ったからです。しかし松井はグラウンドにはいませんでした。代わりにいたのは、なんとものすごい数の日本人報道陣!あっちにもこっちにも、報道陣の名札をつけた日本人達がうろうろしているではありませんか。そして日本人の観客も異様に多い。トレントンはマンハッタンから電車で1本で来れるので、地元のファンだけでなく、わざわざマンハッタンなどから応援に駆けつけた松井ファンもけっこういたようです(ちなみに、冷泉先生にも球場でお会いしました)。
結局松井は選手紹介のときに姿を現してくれました。そしてご存知の方も多いと思いますが、この日松井は3打席1ヒットを飛ばしました。いやもう、松井が打席に立ったとき、それからヒットを飛ばしたときの球場の盛り上がりようといったら・・・私も我を忘れてキャーキャー言ってしまいましたよ。やっぱりいいですね、応援したい選手がいるって。
そのあとトイレに行こうと球場をぶらぶらしていたら、内野席後ろのグランドがよく見える場所に長机が3つ置かれた「日本人報道席」が特設されていたのですが、そこで記者の皆さんが早速パソコンに向かって、カタカタカタ・・・と早速記事を書いてらっしゃいました。いやもう、お疲れ様です。
この日トレントン・サンダーは3-1でポートランド・シードッグスに勝利を収めました。そして試合後に花火があるということで、花火も堪能し、大満足で家路に着きました。翌日地元の新聞を見ると、一面に松井の大きな写真が。そしてその下には、「マイナーリーグ球場に集まった、60人を越える日本人メディア関係者」の写真も小さく掲載されておりました・・・。
野球のマイナーリーグだけでなく、他にも地元にスポーツチームはありますよ。たまにはのんびりと近場でスポーツ観戦、っていかがでしょう?意外な楽しみを見つけられるかもしれませんよ。
(おしゃべりたんぽぽ2006年11,12月号)
Published by admin on 2006.09.01
あれはちょうど2年前のことでした。「なんだか面白そうなイベントがあるらしい」と、友人と私(プラス子ども4人)がベルマーに行ったのは・・・。そこでサンドキャッスルコンテストというものを初めて見て、めっちゃ面白いやん!と感動し、いつかこのコンテストに参加してみたいなぁと思いながら家に帰ったのを、今でも忘れられません(その模様は「おでかけ/サンドキャッスル・コンテストの巻」に掲載)。サンドキャッスルコンテストとは「さっぽろ雪祭り」で見られる氷の彫刻を砂でやったもの、と思っていただけるといいでしょう。つまり、砂を固めて何かの作品を作って、コンテストで競うのです。キャッスル(城)といいながらもコンテストで作られる作品はユニークそのもの。2年前にはサメやらオオカミやらロブスターやらボーリングやら、思わず「面白い!」と唸るばかりのものが並んでいました。
今年7月に入ったある日、プリンストンに住むたんぽぽスタッフ達と話をしている最中ふいにコンテストが近いことを思い出し、「なぁ、もうすぐベルマーでサンドキャッスルコンテストがあるんやけど、興味ない?」と聞いてみたところ、「あります!」との答え。んじゃ一緒に参加しようよ、ということになり、たんぽぽプリンストンスタッフチーム(妊娠8ヶ月のR、A、K、その友達Y、カメラ担当Sと私の5名)を結成して、念願のコンテスト出場となりました!
このコンテスト、出場といっても大がかりなものではなく、当日会場に行って名前と住所と紙に記入するだけ。事前申請も費用もかからないのです。でも何を作るかは事前に考えねばということで、作戦会議を開きました。Aの提案で「日本的なものにしよう」ということになり、浮世絵の中でもアメリカ人が知っていそうな北斎・富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」(波がどっぱーんと荒れているやつ)に決定!・・・しかし、あのでっかい波をどうやって表現すんの?みんなで考えてもさっぱりイメージが湧かず、「当日会場に行ってから考えよか」ということになりました。
さてコンテスト当日の7月12日(水)。作品の製作時間は朝の8時から12時までとなっています。プリンストンからベルマーまでは車で1時間弱なので、朝7時私の家に参加者(とその子ども達)が集合。この日のために作った、胸に北斎の波の絵と「たんぽぽ」の文字をあしらった特製チームTシャツを着用し、会場めざして出発しました。持ち物は大きな雪かきスコップ、小さな園芸用スコップ、粘土遊び用のプラスチックナイフ、バケツ数個、それから北斎の浮世絵の図面です。コンテストは7歳以下の部、8-12歳の部、13-15歳の部、16歳以上の部、サマーキャンプの部、ファミリーの部と分かれており、私達は16歳以上の部で登録。するとエントリー番号である14が書かれた赤い小さな三角の旗が手渡され、作品の横に立てておくように言われました。
インターネットで調べたところ、サンドキャッスルを作るには「濡れた砂を使う」のがポイントらしい。そこで波打ち際に場所取りしようとしたら、「10時になったら満ち潮でその辺りは水に浸かるかもしれないよ」と近くの人からありがたいアドバイス。せっかく作った作品が途中で波でつぶされてはかなわんと、ちょっと陸寄りの場所に移動しました。そして雪かきスコップを手に、作品をイメージしながら砂山を作り始めました。ともかく砂をすくっては盛り、すくっては盛り、の繰り返し。砂は思っていた以上に重かった!「どうせ雪かきみたいなもんでしょ、だったらいつもやっているから大丈夫」と思っていましたが、ニュージャージーの雪はよく考えたらさらさら雪でそんなに重くないのです・・・甘かったなぁ。Yはがんばりすぎて手に豆ができ皮がむけました。
作品をイメージしながら砂山を作ること1時間。次はこの砂山に海水をかけて固めていきます。子ども達も手伝わせて、せっせと波打ち際にバケツを持って行き、海水を汲んできては砂山にかけます。これも結構大変で、バケツが大きすぎると海水を汲んだら重くなって運べなかったりバケツが壊れたりし、小さくても量が稼げない。結局中くらいのバケツを2つ両手に持って汲むのが一番ということがわかりました。それにしても、この「砂盛り」と「水かけ」の2つの作業は、めちゃめちゃ重労働!なのによく女性5人で作りに来たなぁ、と思いました。あちこちで男の人が活躍している姿を見て、「誰かこっちに手伝いに来てくれますように!」と念力を送ろうかと思ったくらいです。
ある程度砂が湿って、砂山が落ち着き固まってきたので、細かい形を作っていきました。このあたりから、各チームの工夫が発揮されるところ。山の表面をなめらかにするのに、壁塗りするときに使うコテでペタペタとするところもあれば、サーフボードに乗って砂山の上から滑り降りてなめらかにするところもありました。我がチームは大波の部分を胸の高さまで盛り上げ、その大きさに合わせて富士山や他の波を形作り、ある程度の形ができたら海水をバシャバシャかけてさらに固め、手で表面をなめらかにしていきました。大きな波の部分は、高く高く積み上げるようにしなければならなかったため、途中から砂と海水を混ぜてセメント状にし、それをぺったんぺったんと積み上げていきました。
さていよいよ最大の難関である波の表現の段階にさしかかり、園芸用のスコップと粘土遊び用のプラスチックナイフを取り出して彫り始めました。まさに「砂の彫刻」です。でもこれは失敗したら後戻りができないだけに、みんなドキドキ、ナイフを持つ手も震えそうです。後ろからバランスを見ながらちょこちょこと削っていったのですが、少しえぐりすぎて大波の一部がガシャッと崩れてしまいました。一瞬どうしようと焦ったのですが、よく見ると崩れ方がまさに荒波といった雰囲気を醸し出していて、こっちの方がさっきよりいいやん!まさに怪我の功名です。そこでその崩れ具合を保ちつつ更に慎重に彫り進みました。そして下に”WAVE”とタイトルを書き、作品の周りをホウキでならしたところで、12時タイムアウト!
12時から1時まではジャッジタイム。審査員が砂浜を回って作品を審査していきます。その間に私たちも他の作品を見物に行きました。難破船と人食いサメ(下写真・上)、大きなサンタクロース、見ザル聞かザル言わザル(下写真・下)、スーパーマンのロゴ、パンテオン競技場、海賊のドクロ、宝箱、ジャイアンツスタジアム、火山など、今年もアイデアいっぱいの作品が並んでいました。
受付のあるテントの前では、審査が終わるまでDJによるダンス大会が行われ、子ども達がマカレナやYWCA、チキンダンスなどを楽しそうに踊っていました。それが終わっていよいよ審査結果発表。ドキドキして呼ばれるのを待っていたのですが・・・惜しくも入賞とはなりませんでした。でも、女性だけでの初参加で、行き当たりばったりで作った作品にしてはいい線いったのではないかなぁ。ちなみにうちの息子(5歳)は、こんなに頑張ったんだから必ずトロフィーがもらえると信じ込んでいたようで、落選したのがわかった途端に大泣き、15分くらい泣き止みませんでした。
・・・それにしてもこんなに夢中に、そして真剣に泥遊びして、本当――に楽しかったです。これは子ども向けのイベントじゃあないですよ。ほんとに大人こそ楽しめるイベントです。見るだけでも楽しいのですが、作ったら自分の作品だけでなく他の作品もより楽しめるから、見るだけよりも何倍も楽しいのがよくわかりました。ともかくこのコンテストは「アイデア勝負」です。彫刻のディテールに凝るよりも、誰が見てもわかりやすくシンプルな作りにし、小道具で盛り上げる方が受けがいいようです。それからやっぱり大きなものの方が迫力があって受けますね。今回優勝した作品は大学生の男女10名くらいで製作したもので、バンの車一台分くらいの大きさがありました。女5名では、到底そんな大きさのものは作れません。大きな作品を作るにはやはり男手が必要だと痛感しました。一緒に参加してくれた人は皆、「楽しかった!来年も絶対出たい!でもそのときは、作戦会議を綿密にして、なんとかだんな衆に休みを取ってもらって来てもらいたいな・・・」と言っていました。
ということで、来年もきっと出るぞ!・・・出たいな・・・出れたらいいな・・・。
The Borough of Belmar/Sandcastle Contest 2006
http://www.belmar.com/Default.asp?Section_ID=522
The New Jersey Sandcastle Contest
http://njsandcastle.com
(おしゃべりたんぽぽ2006年9,10月号)
Published by admin on 2006.07.01
スンドゥブとの出会い
私は大阪生まれの大阪育ち、食べることがもうめちゃくちゃ好き。どこの何がおいしい、という情報は全て頭に入っていて、それを手に入れるための努力は惜しまない。好きな食べ物はいろいろあるが、その一つに韓国料理がある。私の住んでいた場所は東大阪というところで、大阪のコリアンタウンとして有名な鶴橋からそう遠くない場所だった。だから韓国料理も小さいときから馴染みがあった。生まれた家の近くにはとってもおいしい焼肉屋さんがあって、あの歯ごたえのある冷麺も、日本人にはとっつきにくい生レバも、小さいときから慣れ親しんでいた。鶴橋は家から電車で10分のところにあり、そこにもよく行った。有名な焼肉屋さんで焼肉を食べたり、鶴橋の高架下にある市場でチヂミ(韓国風お好み焼き)とチャンジャ(たらの内臓の辛み和え)を買って帰ったりしていた。韓国料理の本も何冊か持っていて、自分で作ってもいた。だから私にとって韓国料理は、日本にいるときからある程度知っている、と思っていた。
2000年秋に夫のアメリカ転勤となり、私達母子は半年遅れてアメリカに移ることになった。夫は単身滞在の間に、ニュージャージーで韓国料理のスンドゥブというものにすっかりはまっていた。あまりにもおいしくて、週に2度も3度も行ってしまうと言う。夫に電話をするたびに「おいしいねん~」と聞かされつづけた私は、いったいどんなものなのか興味シンシンだった。というのも、韓国料理に親しんでいたはずの私が、スンドゥブというものを知らなかったからだ。2000年当時、日本にはスンドゥブという韓国料理は、ほとんどといっていいほど浸透していなかった。
スンドゥブはもとは、にがりを加える前の、固まる寸前のおぼろ豆腐(純豆腐、もしくは水豆腐)のことを指している。この豆腐と肉、魚介類などを使った辛い鍋が韓国で流行し、それ以来スンドゥブといえばこのスンドゥブチゲのことを指すようになったらしい。韓国ではとてもポピュラーで、ちょっとした食堂や専門店などで気軽に食べられる。いつ食べるのかは特に決まっていなくて、朝から食べる人もいるそうだ。ロサンゼルスでは1996年くらいから一人用の石鍋で供されるスンドゥブ専門店が続々オープンし、韓国人や日本人の間でちょっとしたブームとなった。そのブームがニュージャージーやニューヨークなどの韓国人が多くすむ場所にもやってきて、いくつかスンドゥブ専門店ができた。その一つが、夫のはまったSo Kong Dong(ソコンドン・Fort Lee, NJ。下記注)だ。
2001年春に渡米した私は、その1週間後、ようやくおいしいと聞かされ続けたスンドゥブ専門店に行くことができた。店に入った途端、なんとも心地のよくなる、いいにおいがあたりに漂っていた。メニューを見ると、数種類のスンドゥブと、バーベキューのみ、というシンプルなメニュー。辛さも、全く辛くないものからとっても辛いものまで5段階で選べる。私は子どもと一緒に食べるからとシーフード・ビーフ味のノー・スパイシー(唐辛子を全く加えないもの)を、主人は辛いのが好きなのでシーフード・ビーフ味のベリー・スパイシーを頼んだ。ほどなくキムチやもやしのナムルなどの入った小皿4つと、水キムチ(漬け汁ごと食べるキムチ。大根や白菜が入っている)が並べられた。それらをつまんでいるうちに石鍋に入ってぐつぐつ煮えたスープと、石鍋で炊かれたご飯が目の前にやってきた。絹ごしよりもさらに柔らかそうな豆腐を使ったスープで、牛肉や魚介類もスープの中に見える。生卵を一つスープに割り落として、かき混ぜた。そして一口食べてみた。
・・・なんとも懐かしいような、ほっとする味がした。
初めて食べるものなのに、なんでこんなに懐かしく感じるのだろう?一緒についてくるごはんも、日本のごはんに近い味と香りがして、とてもおいしかった。石釜で炊いているので、鍋肌にできたおこげの香ばしい香りが、ますます食欲をそそる。子ども達には、スープをごはんをかけておじやにして食べさせたところ、とても喜んでたくさん食べた。私も食べているうちに、アメリカに来てからサンドイッチだの濃い味の中華料理だのに食傷気味になっていた胃袋が、すっと癒されていくようだった。そして身体の中に、しみじみと滋養がいきわたっていくような、そんな感覚を覚えた。
おこげがこびりついた石釜に、お店の人がコーン茶を注いでくれた。そのおこげお茶漬けは、口直しで最後にいただいた。アメリカに来て初めて、身体が喜んだ食事だった。
そして私も気がつけば、主人と一緒にスンドゥブにはまっていた。スンドゥブを食べてから2週間も経つと、なんだか口寂しく、身体がむずむずとしてくるのだ。そして週末になった途端、どちらからともなく「スンドゥブいこか?」と言うようになった。そのスンドゥブ専門店は家から車で、高速を使って1時間以上もかかるのだが、そんな距離など問題ではなかった。まさに、身体が、身体の奥から欲している食べ物だった。それに安い。夜でも1人たった8ドル程度でおなか一杯になる。安くてしかも満足度が高い、これだけコストパフォーマンスの高い食事など、アメリカ中を探したってそうそうない。日本料理を食べたときと比較しても、全く引けを取らない、いや、それを上回る満足度である。
私達は、知り合いにスンドゥブを教えて回った。どんなにおいしいか、語って聞かせた。その人たちが「食べに行ったらおいしかった!」と言ってくれると、自分のことではないのに自分が褒められたような気になった。それくらい、私達夫婦はスンドゥブに入れ込んだ。またうちに遊びに来る知人友人、特に私達に会う前に数日アメリカを旅行してきた人は、必ずといっていいほどスンドゥブ屋さんに連れて行った。なぜかというと、彼らを連れて行くとものすごく喜ぶことを自身の経験上知っているからある。身体の底から「身体に染み渡るだしの味」とか「胸のすくようなご飯の味、におい」とかいうものを求めていて、それらを一気に満たされる喜び、しかもそれが日本料理ではなく韓国料理という思いがけない形で満たされたという驚き、これらはなかなか忘れられない経験になるようだ。実際に連れて行った人何人もが、「あのスンドゥブが忘れられない」という感想を返してくれている。
なぜここまで心奪われるのか?
スンドゥブはなぜこれだけ私達の魂を揺さぶるほどの感動を与えてくれるのだろう。その理由の一つに、その味の奥深さと日本人への親しみやすさがある。スンドゥブは豆腐のほかに、煮干、あさり、牛や豚の肉、大根などで味を出す。それらは日本人にもなじみのあるものばかりだ。それらが渾然一体となり、えもいわれぬうまみを醸し出す。その味わいは、豪華版味噌汁の、味噌なしスープといえば想像がつきやすいだろう。しかし魚介、肉、野菜、そして豆腐のうまみがたっぷり詰まった味わいは、日本料理に今まであったようで、実はなかったように思う。懐かしいのに初めての味わい、という感覚は、ここから来ているのだろう。
スンドゥブ好きとしては邪道と思われるかもしれないが、私は子どもと一緒に食べるため、いつもノースパイシーで注文する。つまり唐辛子の辛味と風味が加わる前の、材料の風味だけのスープをいただいていることになる。私は、このノースパイシーのスンドゥブに、心底惚れ込んでいる。そしてはまって何度も食べるうちに気がついたのだが、ノースパイシーのスンドゥブがおいしいところは、夫の食べる辛いスンドゥブもおいしい。その逆も然り。うまいスープが入っていないと、いくら辛くしてもおいしくないのだ。それは至極当たり前のことなのだが、これがスンドゥブのおいしさを決める重要なポイントだと言っても過言ではない。だから辛くして食べてみたらどれも同じように思えるスンドゥブも、ノースパイシーで食べてみるとかなり明確に味の良し悪しがわかる。唐辛子の風味の加わったスンドゥブも確かにおいしくて捨てがたいのだけど、機会があればおいしい店のノースパイシー版(韓国語ではヒンスンドゥブ(白いスンドゥブ)と言うらしい)をぜひ試してみてほしい。シンプルだけど複雑な味わい、身体の底からじわじわと湧きあがる喜びを、感じ取ってもらえるはずだ。
アメリカでは本当に満足できる日本料理になかなか出会えない、という背景も、スンドゥブに心奪われる理由の一つとして挙げられるかもしれない。アメリカにはアメリカナイズされた日本料理屋が非常に多く存在するが、それらに行くと非常にがっかりさせられることが多いということが住むにつれてだんだんわかってきた。もちろん日本人の多く住むニュージャージーの北部やマンハッタンに行けば、おいしい日本料理レストランに出会う機会はたくさんある。私達はそれらの近くに住んでいるから、アメリカの他の土地に住んでいる日本人に比べれば、恵まれていると思う。しかし本当においしいところは当然値段も高いからそう何度も足を運べない。またそういうところは小さい子ども連れでは行けないところも多い。そもそも小さい子連れだと、車でどこでも行けて比較的安全なニュージャージーから、人が多くて地下鉄などで動くマンハッタンに行くのは大変な「おでかけ」になり、何度も気軽に足を運べるものではないのだ。そしてせっかくがんばって行ってみても、本場日本での味や値段を知っているだけに、アメリカで食べてみてがっかりすることもしばしば経験する。
だから私達は、比較的楽に日本料理が楽しめる場所に住んでいながら、日本料理の外食からは自然に足が遠のいていった。そして、おいしくて安くて、子どもも気軽に連れて行けるスンドゥブ屋さんで十分満足した。スンドゥブ屋さんがあれば、日本料理が多少外で食べられなくても大丈夫だと思った。よく通っていたスンドゥブ専門店はニュージャージー北部の日本人が多く住む場所にあって、そのすぐ近くに日本料理レストランもいくつかあったが、私達は日本料理レストランではなくスンドゥブ屋さんにひたすら通った。私達家族はスンドゥブに出会って、「スンドゥブさえあれば、アメリカに住んでいても(食べ物のことでがっかりせずに)生きていける」とさえ思った。そういう意味で、スンドゥブはまさに、私たちのアメリカ生活を救ってくれた「救世食」だった。
日本にもスンドゥブの波
日本にいたときには全く知らなかったスンドゥブ。しだいに私の中に「スンドゥブってなに?」という質問が沸いてきて、インターネットであちこち情報を探してみたが、たんぽぽに「我が愛しの韓国料理」という文章を書いた2003年時点でも、これだ!というものがなかなか見つからなかった。また、こんな単純な料理だから家でもできないかと、アメリカでも韓国料理の本を購入して試行錯誤してみたが、いい線まではいくものの、なかなか専門店の味は出せなかった。あるスンドゥブ専門店のマネージャーに作り方について聞いてみたことがあるが、店ごとに調理法が異なり、店外不出とのこと。そこで私達は家で作ることをあきらめ、ますますスンドゥブ屋さんに通った。
私達夫婦は、いつかはわからないけれど、駐在期間が終わって日本に帰ったら、きっとスンドゥブの味が懐かしくなるに違いない、と思った。ないなら自分達で店を作ろうか、などと冗談半分で言い合っていた。そして2004年の年末、日本への一時帰国を控えていた頃、たまたま夫の日本出張のお土産に買ってきてもらった「関西ウォーカー」を眺めていたら、「日本初のスンドゥブ専門店」という記事を発見したのである。しかもそれは、帰省先である関西にあるという。なにがなんでも食べに行かないといけない!そして私は帰省中に日本初のスンドゥブ専門店「まん馬」に取材に行き、「たんぽぽ」に番外編として記事を書いた。これでもう、いつ日本に帰っても大丈夫、と思った。
2006年冬、川崎に住む私のいとこがうちに遊びに来た。彼女達は、私がおいしいおいしいと言い続けているスンドゥブがどのくらいおいしいのかとても興味があると言うので、早速連れて行った。彼女達の反応はこちらの想像以上だった。「あの味が忘れられない、日本でもなんとか食べてみたい」と、日本に帰った彼女達からメールをもらった。そこで関東にもスンドゥブが食べられるところがないかと改めてインターネットで検索してみると・・・なんといくつもひっかかるではないか!関西だけではなく、東京や、名古屋にも専門店ができていた。スンドゥブチゲのレシピも、いくつも見つかった。こちらの想像以上に日本にスンドゥブが浸透していた。この勢いは収まるどころか、加速している気配がした。これならきっと、2006年中に日本にスンドゥブの全国ブームがやってくるのでは、と私は感じた。私達をアメリカの生活から救ってくれた「スンドゥブ」が日本で認知され、日本でもおいしいスンドゥブが簡単に味わえる世界がやってくること、それは私達夫婦がずっと夢見ていたことだった。それがいよいよ現実になるとは!
以前、私は夫と共に「スンドゥブ普及推進会会長」と、冗談半分で名乗っていた。実は今でもそう思っている。スンドゥブという料理がもっと世に広まっていき、多くの人がスンドゥブを食べて喜びを味わうことができたら、おいしいスンドゥブがもっと気軽に食べられるようになったら、と、心から願っている。日本でも定着する土壌ができつつあるのを確認した私は、スンドゥブを応援するサイトを作ることにした。これからアメリカで、そして日本で、スンドゥブの波が高まっていくことを、そしてそれができれば一過性のブームではなく、韓国料理への敬意を払いつつ日本人の中に定着していくことを祈りつつ、私はスンドゥブと、スンドゥブに関わる人たちを、インターネット上で応援していきたいと思う。
注:
ここは確かに有名店ですが、いろんな理由で現在我が家はNJ北部に行ってもここには行きません。我が家のの「行きつけ」はJong Ka Jib(Philadelphia,PA)と、So Kong Dong(Palisades Park)です。ご参考まで。
(おしゃべりたんぽぽ36号(2003年3,4月号)初出、2006年5月加筆)
Published by admin on 2006.07.01
近場で1泊2日ログキャビン観光キャンプの巻
さぁ夏ですよ皆さん!日本よりは湿度が低くて過ごしやすいとはいっても、ニュージャージーの夏は暑い!しかも夜8時を過ぎてもまだまだ明るくて、子どもたちをベッドに連れて行っても寝やしない。こんな季節は、お出かけするに限ります。プールに出かけるのもよし、海に行くのもよし、近くの公園で行われる野外映画会やライブミュージックに行くのもよし。移動遊園地や、大きなイベントも毎週末どこかで行われています。楽しく過ごして暑さを忘れてしまいましょう。
キャンプもアメリカにおけるお手軽な夏のレジャーの一つですね。自然の中で過ごすのはとっても気持ちがよく、ニュージャージー近辺にもたくさんのキャンプ場があるので手軽でおすすめです。けれど、いざキャンプしようと思うと、やれテントだ、やれコンロだ、と必要な備品を揃えるだけでも一苦労。また初心者の場合は、テントを立てるだけでも時間がかかって、楽しむどころかぐったり疲れてしまう可能性もあります。私達一家も3年前に初めて友人にくっついていく形でキャンプに挑戦したものの、とんでもなく初心者だったため、いろいろと大変でした。そこで去年またキャンプがしたくなったとき「今度はもうちょっと初心者でも気軽に挑戦できて、楽しめて、できればキャンプ場の近くにお楽しみもあって、しかも家から遠くないキャンプ場で1泊2日」というコンセプトで計画を立てました。そんな場所あるんかいな、と思うでしょ。でもできたんですよ、そんな「お手軽わくわくプラン」が!そのプランをご紹介しましょう。
お出かけした先は、Newburgh / New York City North KOAというキャンプ場。NYCからたった70マイルしか離れていません。もっとわかりやすく言うと、ウッドベリーコモンのアウトレットモールから、車で北に20分ほど走ったところ(I-87のExit18(New Paltz)付近)にあります。だからそれほど離れた場所ではありません。緑が豊かで静か、設備も整ったキャンプ場でした。今回のキャンプはテントではなく、キャビンを利用しました。キャビンというのは、いわゆるバンガローのことです。木でできた小屋で、ちっちゃくて、とってもかわいい。小屋の中は木製の2段ベッド、ダブルサイズベッド、それから小さな机でいっぱい。「え?これだけ?」というくらいの、簡素な造りです。テラスには木でできたベンチ型のブランコがあって、それに乗ってゆらゆら揺れているだけで気分はアルプスの少女ハイジ(なんでやねん)。キャビンだと、テントを立てたり片付けたりする手間がなく、雨が降ろうと風が吹こうと大丈夫、という点が気軽でいいですね。それにテントに比べて周りのことを気にしなくていいのも嬉しいです。ベッドにはマットレスが備え付けなので、家からは枕、シーツ、毛布を持っていけばいいだけ。これなら家にあるもので十分です。枕はかさばると思うようなら、キャンプ用品店に行けば、携帯用の小さくたためるタイプの枕が売っている(10ドル前後)ので、それを持っていくといいですよ。
キャビンごとにピクニックテーブルとバーベキューコンロが備え付けられています。水道はついていますが日本のキャンプ場のような炊事場はありません。つまりこのピクニックテーブル付近でご飯を作ることになり、あまり手の込んだ料理はできません。でもこの計画を立てたとき、ご飯は何にしようと話し合った結果「やっぱりキャンプやったら、カレーやろぉ」ということになり、日本人のキャンプらしくカレーに挑戦しました!用意したものは小型で持ち運びしやすい一口コンロ(約30ドル)、キャンプ用のステンレス製食器(ウォルマートで購入約35ドル)、ダッチオーブン(鋳物の蓋つきの鍋、30ドル)と、あとは飲み水4ガロンと、包丁まな板など普段使いの調理用具です。ご飯はコッフェルの鍋と蓋を使ってコンロで飯ごう風に炊き、カレーはダッチオーブンを使って焚き火にかけて作りました。
準備を始めてから3時間くらいかかってようやくカレーの完成。このときのために購入したプロパン使用のランタンをつけて、ピクニックテーブルでカレーディナーをしました。暗闇の中に煌々と輝くランタンの光がとってもきれいであたたかで、さっきまできゃあきゃあはしゃいでいた子どもたちも、なんだかくすぐったいような、それでいて神妙な面持ちでカレーを食べていました。そして親は、売店で購入したビール(アメリカのキャンプ場は大抵アルコール持ち込み禁止なのですが、なぜかここは売店でビールが買える!飲める!という意味でも貴重なキャンプ場です)で乾杯。食後はみんなで焚き火を囲んで、S’More(スモア。マシュマロをあぶり、板チョコと一緒にグラハムクラッカーではさんで食べる。アメリカではキャンプのおやつの定番)をいただき、親はワインををちびちび飲みました。
そして夜。子どもたちは2段ベッドで、私達夫婦はダブルベッドで寝ました。2段ベッドに寝るのが初めての子どもたちは、シーツを敷くのだけでも大興奮。夜も更けてさて寝ようと、9時過ぎに皆で一斉にベッドに入り、小屋の明かりを消しました。ベッドでいっぱいの狭い小屋の中に、窓から差し込む月の光と、すぐ近くから聞こえてくる虫の声が満ちてきました。それがあまりにも静かで穏やかで、すぐに寝てしまうのがもったいないくらいの心地よさで、ベッドに横になったまま家族みんなで、静かな声でおしゃべり・・・。これは家でもホテルでも決して味わえない貴重な経験でした。
さてキャンプ以外の「お楽しみ」について。このエリアは自然も豊かで、アトラクションがたくさんあるのです。我が家は1日目のキャンプ場に入る前にワイナリー見学をし、翌日午後にクルーズツアーに参加しました。このキャンプ場があるあたりはいわゆるハドソン・バレーという地区で、ワイナリーがたくさんあることでも有名です。いくつかのワイナリーをたずねて回るThe Shawangunk Wine Trailもあります。私達はアメリカ最古のワイナリーと言われるBrotherhood Wineryを訪ねました。ここではアメリカでも珍しい地下セラーの見学ができ、ワインテイスティングも可能です。それからハドソン川クルーズはKingstonという町から出発する”Rip Van Winkle”というクルーズ船に乗り、川を南に下ってまた戻ってくる2時間のコースです。ハドソン川の素敵な眺めや、流域沿いに立つ豪邸の様子などを楽しむことができます。そしてその帰りには、通り道にあるSeven Lakes Drive(Bear Mountain State Parkの近く)をゆっくりドライブ、湖一つ一つを眺めていきました。日が暮れてきた頃帰途につき、ものの2時間ちょっと(私はプリンストン在住なのでこれくらいかかります)で到着。こんなにお楽しみがいっぱいで、お手軽にキャンプも楽しめて、そして移動の疲れもほとんどない。満足度がかなり高い1泊2日の近場旅行でした。皆さんもぜひどうぞ!
Newburgh / New York City North KOA
http://www.newburghkoa.com
Kamping Kabin 一泊$64.95から。
週末は最低2泊、祝日は最低3泊。
The Shawangunk Wine Trail
http://www.shawangunkwinetrail.com
Brotherhood Winery
http://www.brotherhoodwinery.net
Hudson River Cruises Rip Van Winkle
http://www.hudsonrivercruises.com
(おしゃべりたんぽぽ 2006年7,8月号)
Published by admin on 2006.06.01
もうすぐ夏がやってきますね。夏休みに遠くにお出かけされる方も多いのではないでしょうか。東海岸に住む人なら、必ずと言っていいほど一度は訪れるのが、ナイアガラの滝でしょう。ナイアガラまでは、車でのんびり8時間ほどドライブしても行けるし、飛行機なら1時間半ほどで着いてしまいます。ニューヨークからの早朝出発・日帰りツアーなんかもあるそうですが、しかし日帰りとはもったいない!!ナイアガラはいろいろ楽しみ方があるので、じっくりと味わっていただきたいものです。
ナイアガラには滝が3つ、カナダ側にカナダ滝、アメリカ側にアメリカ滝とブライダル・ベール滝があります。この中で一番大きなカナダ滝は幅約670m、高さ約54mもあり、一分間に1億5500万リットルもの水が流れているそうです。カナダ側の滝の周りには、ホテルやらカジノやらアミューズメント施設やらがたくさんあります。特にクリフトン・ヒルと呼ばれる場所(Falls Ave.からVictoria Ave.まで)は繁華街になっていて、アイマックスシアターから蝋人形館、お化け屋敷におみやげやさんまで、何でも揃っているので、まぁ退屈することはありません。一方のアメリカ側は滝周辺は国立公園となっていて、あまり観光地化されていないので、カナダ側と比べるとかなーり地味です。だからナイアガラに行く人は、大抵カナダ側のどこかのホテルに滞在し、カナダで滝を見物し、近所の観光地にもちょっと足を伸ばして帰るのがお決まりのようです。
我が家もそうでした。アメリカに来て1年目、車でナイアガラを目指してドライブ。バッファローに入ってから遠くにもうもうと見える煙が、滝の発する水しぶきと気がついたときには、そのスケールの大きさにたまげたもんです。そしてカナダ滝の展望所では、滝から離れたパーキング近くまで、水しぶきが霧のように漂っているのにまたたまげました。さらに滝つぼに落ちる寸前のところを眺めて、その水量の多さに魂まで吸い取られそうになりました。霧の乙女号に乗ったら、天気がちょっと悪かったためものすごく船が揺れ、水がざばざば船の中に入ってきて、この世の終わりかと思いました。ついでにビハインド・ジャーニー(カナダ滝の裏側に行けるツアー)も行って、いやぁナイアガラってやつははすごい!と感動して帰ったもんです。しかしそれだけではまだ、「ナイアガラ経験」は足りなかったのです。
去年の夏、両親がアメリカに遊びに来たので、再びナイアガラに行こうか、という話になりました。飛行機でトロントまで行き、レンタカーを借りてナイアガラまでドライブし、一泊して帰る、というプランでした。その話をナイアガラから帰ったばかりの友人Aにしたところ、Aは「よしみさん、ナイアガラに行くんやったら、アメリカ側の『風の洞穴』が一番おすすめよ。子どもが一番喜んだのがこれ。もうね、びちゃびちゃよ」と、笑いながらアドバイスをくれました。び、びちゃびちゃ?でもビニールのかっぱ(霧の乙女号などのアトラクションに参加すると、体が濡れるのを防ぐためにビニール製のかっぱがもらえる)をくれるんじゃないの?霧の乙女号よりもさらにすごいのか?などという不安を抱きながらも、そのアドバイスはしっかりと胸に刻みました。
さて、両親を連れてのナイアガラ旅行に出発し(実はこの旅行、飛行機に乗り遅れるなどさまざまなハプニングがあったのですが、ここでは省略)、無事ナイアガラに到着してカナダ側のホテルで1泊。翌日霧の乙女号に乗ってから、アメリカ側に向かうことにしました。レインボーブリッジという橋を渡って国境を越え、アメリカ国立公園のパーキングに車を停め、ビジターセンターへ。そこからさらに15分ほど、アメリカ滝とブライダルベール滝へ流れ込む川を回り込むような形で歩いて、ブライダルベール滝の横にある「風の洞穴(Cave of the Winds)」にたどり着きました(ちなみに、風の洞穴のすぐ近くにパーキングがあることに後で気がつきました)。建物の中に入り、入場料を払うと、ビニール製のかっぱだけでなく、なんと専用のビーチサンダルが一人ずつに配られたのです!そのサンダルはかかとが固定されるようになっており、少々滑るような場所でも大丈夫なつくり。専用のサンダルが配られるということは・・・と嫌な予感を覚えつつ、エレベーターに乗ってブライダルベール滝の滝つぼ近くまで降りました。そして滝に手が届きそうな場所に作られた展望台の下まで、木製の遊歩道を1分ほど歩きました。展望台へは、そこからさらに階段を20段ほど上がってたどり着きます。
しかしその階段の手前で、引率者は「ほれ、行きたい人は行っといで」と言ってそっぽを向きました。えっと思いながら展望台を見上げると、はっきり言って、展望台が水の勢いで、見えない!子ども達は滝のあまりの勢いにびびってなかなか上に行きたがりませんでした。こりゃ引率の人も行かないはずです。私はせっかく来たのだからと、階段を上ることにしました。滑り止めのついた階段を一歩一歩あがるたびに、風圧か水圧か、なんだかよくわからないけれど、嵐のようなものがどわーーっと近づいてきて、目をあけて普通に歩けない!「うおっ、ふぬっ、むおーー!」となにを叫んでいるのかわからない叫び声をあげ、足を踏ん張り手すりにしがみつきながら前に進んでいきました。まるで超大型台風の雨嵐に立ち向かっているみたいな感じ。いったいなんなんだ、これは!と思いながらやっとこさ展望台の一番上に着いたのですが、ドドドドドーッ、バーシャバシャバシャーッという洪水と風圧の中に立っているのが難しく、目を開けることも不可能!思わず「うぎゃーーーっ!」と叫んで、振り向きざまに写真を一枚撮り(後でその写真を見ても水しぶきしか写っていなかった)、吹っ飛ばされそうになりながら慌てて階段を下りました。そして荒い息のまま展望台を振り返ってみると、手で滝をさわったり、滝で髪を洗ったり、滝に打たれて修行したりと、そりゃもうすごいツワモノがたくさんいて、唖然としてしまいました。気がつけばかっぱを着ていたはずの私は全身ずぶ濡れ・・・。
Aさん、あなたの言うことは正しかった。確かにこれはすごい。ほんまに「びちゃびちゃ」になっちゃったよー・・・。
ちなみにブライダルベール滝は幅約15m、高さ約34mで、カナダ滝のデータと比べれば貧弱に思えるかもしれません。しかし!とんでもないのですこれが。「風の洞穴」に行けば、わかります。これを体験せずして、ナイアガラを語るなかれ!
(たんぽぽ2006年6月号)
Published by admin on 2006.05.19
お店でスンドゥブを食べるのもいいけれど、家でも作ってみたい!というあなたのために、レシピをご紹介しましょう。
これはある韓国料理レシピ本(アメリカで購入)にあったレシピを一部変えたものです。牛肉と海鮮のうまみが溶け合って、コクのあるおいしいスンドゥブができます。
大抵の材料は近所のスーパー、もしくはアジアングロッサリーのお店で手に入ります。唐辛子粉だけは必ず韓国製を購入してください。甘味と味がある韓国製の唐辛子粉を使ってこそ、スンドゥブの味になります。
材料(1人前):
絹ごし豆腐、または韓国スーパーで購入できる、ビニールチューブに入った充填式extra soft豆腐1丁
アサリ(clam)5個
殻つきえび2匹
牛肉(細かく刻む)2~30gくらい
生がき3個
あさりブイヨン粉末(右写真:韓国スーパーで入手のこと)小匙1/2弱、もしくはclamjuice(普通のスーパーのツナ缶売り場にある。小瓶に入っている)
煮干と昆布と大根の出し汁1カップ(作り方は下記)、または水1カップに煮干を数匹加えてだしをとったもの、または煮干だしの素を溶いただし1カップ
塩、サラダ油、唐辛子粉(韓国製のもの)各小匙1/2
ねぎの小口切り
(韓国料理で必ず使うにんにくやごま油は入っていませんが、好みで入れてもいいでしょう。)
作り方:
1.材料を全て鍋に入れ(豆腐は崩して入れる)、ふたをせずに強火で10分煮る。
お好みで、食べる直前に生卵を加えてもおいしい。
※昆布と煮干と大根のだしの作り方
水10カップに対し煮干大10匹、昆布10*10cm、大根2.5*5cmを入れて、中火で20分煮る。
以上のレシピは、お店のスンドゥブに近いものとして紹介しています。もともとシンプルで応用が利く料理ですから、豚肉、キムチ、マッシュルームなど、家にあるものを適宜加えたり、変えたりしてOKです。
一人用の韓国土鍋(トゥペギ)を使って作ると、よりお店のスンドゥブに近くなります。専門店では豆腐が鍋にこげつかないように鍋にラードを塗るそうですが、ごま油でも代用可能です。